拉致被害者御家族等との面会
令和4年3月16日、岸田総理は、総理大臣官邸で拉致被害者御家族等と面会しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「ただ今、家族会・救う会の皆様方から、運動方針を受け取らせていただきました。
本日は、飯塚繁雄(しげお)さんから代表を引き継がれた横田拓也(たくや)さんから運動方針を受け取らせていただきましたが、こうして家族会の代表が、再び引き継がれなければならなくなってしまったことについて大変申し訳なく思うところでございます。
ただ今頂きました運動方針のスローガンには、『決して諦めない』という文言が付け加えられたと承知しております。先日の飯塚繁雄さんのお別れの会でも申し上げたところでありますが、飯塚繁雄さんの『諦めない』、『諦められない』という言葉に込められた思いを胸に刻みながら、私自身、何としても拉致問題を解決したい、こうした強い思いを持って努力を続けていきたいと存じます。
また、一昨日は、皆様方がエマニュエル駐日米国大使とお会いいただいたと聞いております。その際に、エマニュエル大使は、ブルーリボンバッジを胸に着け、そして、『それぞれの方が拉致された背景、あるいは状況は異なりますが、心が痛む』、こうした発言をされた。さらには、『米国は、拉致被害者全員が家族と再会するまで努力を続ける』、こうした旨の発言があったと報告を受けております。
私も、バイデン大統領と、先日、テレビ会談をさせていただきました際に、大統領から、拉致問題の早期解決に向けた力強い支持を得ており、引き続き米国を始め、国際社会と緊密に連携しながら取組を続けていきたいと考えております。
拉致問題を解決するまで、私自身、条件を付けずに、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と向き合う決意であります。
全ての拉致被害者の方々の1日も早い帰国実現に向けて、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動してまいります。
本日は、運動方針に込められました皆様方の思いを、改めて受け止めさせていただきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。」