政府与党連絡会議

更新日:令和4年2月15日 総理の一日

 令和4年2月15日、岸田総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。

 総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「政府与党連絡会議に当たりまして、改めて与党の皆様方の御協力に感謝申し上げます。
 そして、まず新型コロナ対応について申し上げさせていただきますが、新型コロナの感染拡大のペースは落ち着きつつあります。足元、沖縄や広島では感染者数は減少しており、東京や大阪でも、ほぼ横ばいになっています。他方で、感染者の絶対数は多く、重症者が遅れて増加するリスクもあります。社会経済の維持に支障を来すおそれにも引き続き注意が必要であり、まだまだ安心できる状況ではありません。こうした状況を踏まえ、オミクロン株の特性に応じたメリハリの効いた対策を更に講じていきます。
 第1に、今後の入院患者の確実な受入れに更に万全を期すため、国と東京都、大阪府の協働により、臨時の医療施設を合計約1,000床増設することといたしました。懸案である人材確保について、国が全面的に支援することによって迅速に立ち上げます。
 第2に、東京都など1都12県に発出している、まん延防止等重点措置を3月6日まで延長し、新たに高知県にも適用いたしました。あわせて、知事会やコロナ分科会の提言を踏まえ、学校や保育所、高齢者施設等における感染防止策を強化いたしました。来週20日には、21道府県のまん延防止等重点措置が期限を迎えます。各地の病床や感染の状況を見極めた上で、専門家や自治体の意見も踏まえ、今週中に判断いたします。
 第3に、ワクチン接種の加速化です。先週、1日100万回という目標を掲げました。本日、VRS(ワクチン接種記録システム)への入力ベースで、2月15日における前日からの増加回数が約110万回となったと報告を受けており、接種のペースは着実に加速しています。さらに、今週からは職域接種も本格的に開始します。私自身が陣頭指揮を執り、自治体での接種、職域接種、自衛隊の大規模接種など全ての手段をフルに稼働させてまいります。
 最後に、水際対策についてです。2月末まで厳格な措置を維持することとしてきました。3月以降の水際対策について、変異種を含めたオミクロン株に関する科学的知見の蓄積、内外の感染状況、海外における水際措置の状況などを総合的に勘案し、緩和に向けた検討を進めてまいります。自民党、公明党の皆様からも多くの提言を頂いております。両党の御意見も踏まえながら、新型コロナ対応に全力を尽くしてまいります。
 そして、国際情勢ですが、国際情勢を見ますとウクライナ情勢が予断を許さない状況にあります。このため、先週末にウクライナの危険情報をレベル4に引き上げ、ウクライナ在住の邦人に対し退避を呼び掛けました。重大な懸念を持って情勢を注視しており、昨日、NSC(国家安全保障会議)4大臣会合を開催し、邦人保護や外交上の取組等について議論を行いました。引き続き高い警戒感を持って状況を注視しつつ、G7各国と緊密に連携の上、状況の変化に応じて適切に対応してまいります。
 国会ではお陰様で、新年度予算や税制改正法案等の審議が順調に進んでおります。早期の成立に向け、引き続き緊張感を持って審議に臨むとともに、丁寧に説明を尽くしてまいります。
 両党の皆様方におかれましては、引き続き御理解と御協力をお願い申し上げます。」

これまでの総理の一日