総合科学技術・イノベーション会議

更新日:令和4年2月1日 総理の一日

 令和4年2月1日、岸田総理は、総理大臣官邸で第58回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。

 会議では、科学技術・イノベーションによる成長と分配の好循環の実現に向けて、について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、科学技術・イノベーションという切り口から、大変貴重な御意見を頂きました。
 今我々は、大きな時代の転換期を迎えています。中長期的投資の不足、気候変動問題の深刻化など、新自由主義的な考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越え、持続可能な経済社会を実現していくための、歴史的なスケールでの経済社会変革を何としても成し遂げていかねばなりません。
 この経済社会変革の最も重要な柱が、科学技術・イノベーションです。科学技術・イノベーションの力によって、デジタル、気候変動、経済安全保障などの社会課題の解決を図るとともに、これまで、日本の弱みとされてきたこれらの分野を成長のエンジンへと押し上げて、持続可能な経済社会を実現していきます。そのため、本日御議論いただいた内容を踏まえ、小林大臣を中心に検討し、施策の具体化を進めていきます。
 第1に、量子や、AI、バイオ、グリーンなどの重要な分野において、未来社会のゲームチェンジャーとなる新興技術を育てるため、将来の社会実装を見据えながら、国家戦略を策定し、官民で、未来の勝ち筋を共有していきます。
 第2に、世界と伍(ご)するスタートアップ・エコシステムの形成に向けて、デジタル田園都市の実現にもつながるよう、成長資金の拡大や起業家育成の強化などに取り組み、具体策の検討を加速させます。
 第3に、人材育成・教育・研究力を一体として捉え、イノベーションの源泉となる人の力を最大限引き出すための施策パッケージを取りまとめます。トップ研究大学を作るための法案を、今通常国会に提出するとともに、地域の核となる意欲的な大学の力を引き出します。
 新しい時代を切り拓(ひら)いていくために、何が必要なのか。本質的な課題にしっかりとアプローチし、科学技術・イノベーションの力で、新しい資本主義を実現させるべく、検討を進めていきます。有識者の皆様には、引き続き御協力をお願いいたします。」

関連リンク

これまでの総理の一日