新型コロナウイルス感染症に関する全国知事会と国との意見交換会
令和4年1月11日、岸田総理は、総理大臣官邸で新型コロナウイルス感染症に関する全国知事会と国との意見交換会を行いました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「本日は、こうした機会を設けていただきましたこと、心から感謝申し上げます。全国でオミクロン株を含めた感染が拡大しています。オミクロン株の特性を踏まえ、各知事の皆様方の御協力も頂きながら、メリハリのついた対策を進めていく必要があります。 本日は、私から3点申し上げさせていただきたいと思います。 まず第1に、全体像で用意した地域の医療体制をしっかりと稼働させていくことが重要です。年末にお願いした、医療体制の準備状況の自己点検によれば、各都道府県において、病床の確保は順調に進んでおり、今後の鍵となる在宅・宿泊療養に対する地域の医療機関数は、計画を3割上回る体制を準備することができました。各知事のリーダーシップに感謝申し上げますとともに、今後稼働状況の見える化を強化し、動かしていただきますようお願いいたします。 第2に、予防、検査、早期治療の強化も引き続き重要な課題です。特にワクチンについては、3,100万人分を対象とする3回目接種の前倒しが、1月、2月に山場を迎えます。専門家によれば、重症化率は低いとされるオミクロン株ですが、高齢者に感染が拡がると、重症者が発生する割合が高くなるおそれがあるとのことでした。高齢者を対象とするブースター接種のペースアップを強く要請いたします。どうか、各知事におかれましては、大規模接種会場を含めた接種体制の強化への協力をお願いいたします。国としても、必要なワクチンの確実な供給、そして自衛隊による大規模接種会場の設置など、自治体の取組を支援してまいります。 そして第3に、今後、更なる感染者数が増加すれば、保健所や自治体業務のひっ迫が見込まれます。各知事や医療関係者との連携の下、保健所だけに頼らない重層的なネットワーク作りを早急に進めたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 引き続き、現場で対策に当たられる各知事の皆様と緊密に連携させていただいた上、高い警戒感を持って、対応に当たっていきたいと思っております。是非今後とも御協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。」