全国都道府県知事会議
令和3年11月26日、岸田総理は、総理大臣官邸で全国都道府県知事会議に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本日は、大変お忙しいところ、全国からお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
知事の皆様には、新型コロナ対策に御尽力いただいていることに、まず心から感謝を申し上げます。
最優先の新型コロナ対応につきましては、今月12日、取組の全体像を決定いたしました。
感染力が2倍になった場合にも対応できる医療体制を確保するとともに、ワクチン、検査、飲める治療薬の普及による、予防、発見から早期治療までの流れを更に強化してまいります。
引き続き、病床の確保を始めとする医療提供体制の運用、3回目のワクチン接種、無料検査の拡大などに当たり、現場には多大な御苦労をお願いすることとなります。今後も知事の皆様と一体となって、よく連携しながら、コロナ対策を進めていきたいと思いますので、御協力を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。
先週19日、事業規模79兆円、財政支出56兆円の経済対策を取りまとめました。
今回の新しい経済対策は、新型コロナ対策に万全を期し、コロナ禍で厳しい影響を受けた方々に寄り添って万全の支援を行うとともに、成長戦略と分配戦略により、新しい資本主義を起動していくものです。
年内のできるだけ早期に補正予算を成立させ、知事の皆様に御協力を頂きながら、国民の皆様に、一刻も早くお届けしたいと考えています。
その上で、新しい資本主義の起動に向け、まずは、投資と改革を大胆に進め、経済の成長を実現してまいります。
特に力を入れているのが、デジタル田園都市国家構想の実現です。デジタルを活用した地域活性化への各種交付金の大規模な展開や、デジタルインフラへの投資のほか、規制改革にも取り組み、地方から新しい時代の成長を生み出します。
そして、成長の果実を、国民の皆さんお一人お一人に分配するための具体的アクションを起こしてまいります。
賃上げ税制の強化等により民間部門の分配強化に取り組むほか、公的部門の分配も強化し、看護、介護、保育・幼稚園などの現場で働いている方々の給与を増やしてまいります。
こうした成長と分配を実現し、新しい経済社会を作り上げていきたいと考えております。そのためには、知事の皆様と連携し、共に取り組むことが重要です。
本日の会議を始め、今後とも、皆様と丁寧に議論を行いながら、政策の実現に政府一丸となって取り組んでまいりますので、御理解、御協力を改めてお願い申し上げる次第です。
本日は、どうぞよろしくお願い申し上げます。」