神奈川県宿泊療養施設視察等についての会見

更新日:令和3年10月10日 総理の演説・記者会見など

(神奈川県宿泊療養施設視察について)

 本日は軽症者の方々が利用されておられるホテルを訪問させていただきまして、神奈川県の黒岩知事の方から、高く評価されている神奈川モデルについて御説明いただきました。こうした優れたモデル、是非、全国において横展開することによって病床の確保につなげていきたいと考えます。その際に大変参考になるお話、具体的に頂いたと心から感謝を申し上げる次第です。そして併せてこのホテルは経口薬の治験の現場としても活用されておられるということで、塩野義製薬の手代木(てしろぎ)社長の方から、治験の取組について御説明を伺いました。9月から最終段階に入って、年内にもこうした取組を進め、この申請手続に入りたいという、そういう予定であるというお話を聞かせていただきました。こうした経口薬の取組は、これからのコロナ対策における大きな決め手になる取組であると認識しています。9月の段階ですが、全国で自宅療養者13万人を超えるという状況が発生いたしました。こうしたことは再び起こしてはならないと強く感じています。そのためにもこの経口薬の取組は重要であると考えます。経口治療薬のその確保に向けての取組、進めていきたいと考えています。

(現状の分析と今後の取組について)

 新規感染者の方の数が、この一頃に比べますと大分低く抑えられてきていることについては、多くの国民の皆さん方の御協力いただいているおかげであると、改めて感謝を申し上げなければならないと思います。しかしながら、政治の立場からは決して楽観視することはあってはならないと思っています。逆に今の状況において、引き続き最悪の事態を想定して、やるべきことをやっておかなければいけない、こういった時期にあるんだということを認識し、今日御説明いただいた神奈川モデル等も参考にしながら、病床の確保に向けた取組もしっかり準備しておかなければいけないわけですし、経口薬についても今のうちにしっかりと取組を進めていく、こういったことが重要であると思います。当然のことながら、ワクチン接種の希望される方々への拡大、これもしっかりと進めていかなければなりません。今、新規感染者の数が幸い抑えられているということ、この時期を政治としてしっかりと大事にして最悪の事態への備えを進めていきたいと考えています。

(国内で複数の経口薬を開発する必要性や可能性について)

 国内での製造については、ワクチンもそうですが、ワクチン、治療薬を通じて開発を進めていくこと、大変重要であると思います。ただ、これは自然との闘いであり、研究の努力の結果でありますので、様々な関係者が同時並行的に努力していただくことも大変重要だと思います。国内での開発の大切さも感じながら、世界のワクチンあるいは治療薬の開発の状況もしっかり見ながら、我が国の対応を考えていくことが重要であると認識いたします。

(経口薬の年内実用化を目指すことについて)

 今日も手代木社長さんの方から、年内に向けて努力を続けていかれる、こうしたお話を聞かせていただきました。是非、そうした努力に期待したいと思っています。そのために、政治として何を考えていかなければいけないのか、しっかり我々も対応を考えていきたいと思っています。

(福島第一原発の視察の予定及び今後原発の新増設やリプレースを行う考えについて)

 まず一点目ですが、私の内閣においても東日本大震災の復興なくして日本の再生なし、この考えの下に復興をしっかり取り組んでいきたいと思います。今、調整中でありますが、御指摘のように、福島、あるいは東日本大震災の被災地の視察させていただこうということで調整させていただいております。そして、閣僚の中に原発についていろいろな考え方があるというお話がありました。原発の安全性の確保、これはもう大前提でありますが、一方で我が国のエネルギー政策について、どのように考えていくのか、これについては2050年カーボンニュートラルを始めとする大きな目標を共有しながら、現実、このグリーンだけではなくして安定供給や価格の問題等もしっかり考えながら、エネルギー政策は考えていかなければならないと思っています。これからデジタル化が進む中にあって、電力使用量は格段増えていくということが予想されます。その中にあって、グリーン、価格、安定供給、このバランスの中でエネルギーの調達を考えていかなければならない。選択肢は幅広くあることが望まれるのではないかと、私は考えております。
 すみません、詳細については調整中だと聞いております。まだ私自身、確認しておりません。日程は、私もこれから確認します。

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