経済財政諮問会議
令和3年11月9日、岸田総理は、総理大臣官邸で令和3年第13回経済財政諮問会議を開催しました。
会議では、マクロ経済運営(金融政策、物価等に関する集中審議)及び新しい経済社会の構築に向けて(「成長」と「分配」の好循環をどう作るか)について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「岸田内閣最初の経済財政諮問会議を開催いたしました。この内閣が実現を目指す「成長と分配の好循環」に向けて、官民が協力して民間投資と可処分所得を引き上げ、経済を持続的な成長軌道に乗せてまいります。成長を実現し、中期的に財政もしっかり改善させてまいります。経済財政諮問会議では、マクロ経済財政運営や規制・制度改革の在り方について、単年度主義の弊害是正の観点も含め、議論してまいります。
まずは、経済対策です。次の感染の波が来ても十分に対応できるよう、第3回目のワクチン接種や医療体制を始め、安心基盤を徹底して整備いたします。また、コロナで厳しい影響を受けた方々への万全の支援、傷んだ経済の立て直しに全力を尽くし、国民の安心を確保いたします。同時に、今回の経済対策では、新しい資本主義を起動させ、「成長と分配の好循環」を拡大していくために十分な内容と規模にしていきたいと思っております。
本日、アニマルスピリッツとか、多様性という議論がありましたが、正に民間の皆さんが創意工夫を発揮しやすい環境を作り、スタートアップも拡大し、日本全体の生産性を引き上げていく、そのため、デジタル、グリーン、そして人材への投資を重点的に行ってまいります。その成長の果実を、働く方々の所得に一層分配しやすくする、そのための政策対応も早急に検討してまいります。
本日の議論を踏まえ、経済対策策定に向けた調整を加速するとともに、諮問会議では、今後、年末の予算編成に向けた議論も進めてまいります。皆様方には、短期・中期に渡るマクロ経済・財政運営のかじ取り役として、今後とも、議論を先導していただけますよう、よろしくお願い申し上げます。」