九都県市合同防災訓練
令和3年11月7日、岸田総理は、神奈川県横浜市の九都県市合同防災訓練会場を政府調査団として訪問しました。会場では、水消火器による初期消火訓練、救出救助訓練、避難所運営訓練を視察しました。
総理は、訓練の閉会式の挨拶で次のように述べました。
「第42回九都県市合同防災訓練の閉会式に当たり、一言、御挨拶を申し上げます。
本日、横浜市を始め関係機関の参加を得て、合同防災訓練が実施されました。災害が激甚化、頻発化する中、防災訓練による災害への備えは大変重要です。また、新型コロナウイルス感染症対策に配意しながら、実践的な合同防災訓練が実施されたことは、とても意義深いものであると考えております。
我が国は、その自然条件から、地震、台風、豪雨、火山噴火など、さまざまな災害が、場所を問わず、発生しやすい環境にあります。本年も、7月には、静岡県熱海市で土石流災害が発生し、8月の大雨でも、九州を中心に甚大な被害が発生しています。改めて、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。
また、先月7日に発生した、千葉県北西部を震源とする地震では、東京23区内で、東日本大震災以来となる震度5強の揺れを観測いたしました。この地震により、複数の方が負傷され、鉄道の脱線、水道管の漏水などの被害が生じたところ、発生が懸念されている首都直下地震や南海トラフ地震を始めとする様々な災害への備えを、より一層着実に講じていかなければなりません。
災害に打ち克(か)つため、大切なことは、国民一人一人が、平素から、いざという時への備えをしっかり整えておくことです。
政府においても、様々な災害に備え、国民の生命・財産を守るために、今後とも、災害対策に万全を期してまいります。
終わりに、本日の訓練に熱心に取り組んでいただいた皆様に感謝を申し上げ、私の御挨拶とさせていただきます。」