沖縄県慰霊の日の平成２２年６月２３日、菅総理は、沖縄県糸満市の平和祈念公園で行われた県主催の「沖縄全戦没者追悼式」に出席するため、沖縄県を訪問しました。

　国立沖縄戦没者墓苑で献花を行い、平和の礎を視察した後、追悼式に出席、仲井眞弘多沖縄県知事をはじめとする県の関係者、衆参両院議長、関係閣僚も参列し、全戦没者を追悼しました。

　追悼式では、正午の時報に合わせて全戦没者に１分間の黙とうが捧げられました。続いて、沖縄県遺族連合会会長からの追悼のことばの後、各代表者による献花、仲井眞弘多沖縄県知事の平和宣言、沖縄県立普天間高校の名嘉司央里さんによる「平和の詩」の朗読が行われました。

　その後、菅総理があいさつを行い、「戦没者の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。沖縄は、先の大戦において、国内最大規模の地上戦の場となり、全ての沖縄住民を巻き込んだ苛烈な戦闘が行われたことで、多くの貴い命が失われました。今日の日本の平和と繁栄が、戦没者の皆さまの貴い犠牲の上に築かれているということを、私たちは忘れることはできませんし、忘れてはなりません。そして、二度と国民を戦争という不幸に陥れることがないよう、全力を尽くしていくことが政治の責任であります。内閣総理大臣として、このことを深く心に刻み、国際平和の実現を不断に追求していくことをお誓い申し上げます。」と述べました。

　菅総理は追悼式終了後、那覇市に場所を移し、仲井眞知事と会談を行いました。