5月26日 安倍総理会見
今回のサミット伊勢志摩サミットは、洞爺湖サミット以来、日本で8年ぶりのサミットとなります。
8年前の洞爺湖サミットは、リーマンショックのわずか数か月前でありましたが、しかし、経済についてはほとんど議論されなかったわけであります。リスクをしっかりと認識していかなければ、正しい対応ができなかったということではないかと思います。
今回、世界経済について、しっかりとした議論を行い、世界経済は大きなリスクに直面をしているという認識については、一致することができたわけであります。そしてそのリスクに立ち向かうために、「伊勢志摩経済イニシアティブ」の取りまとめについて合意できたことは、大きな成果であったと思います。この「伊勢志摩経済イニシアティブ」に基づきまして、アベノミクス「三本の矢」を、正に今度は世界へ展開をしていきたい。G7で展開をしていくこととなったわけであります。
そしてまた、私にとっては今回5回目のサミットとなりましたが、それぞれのリーダーたちとは、何回も首脳会談を重ねてまいりました。そういう中において、正に胸襟を開いた率直な議論を展開することができたと思います。世界経済以外にもアジアの情勢、そしてまた海洋の安全保障についても、有意義な議論を展開することができたと、このように思っています。
またこの後も、テロの問題や難民の問題や中東の問題、あるいはウクライナ、ロシアの問題等、様々な課題について、しっかりと実りのある議論を行いたいと思います。