成長戦略会議
令和2年12月1日、菅総理は、総理大臣官邸で第5回成長戦略会議に出席しました。
会議では、実行計画(案)について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、成長戦略の実行計画を取りまとめました。
これまでの議論で御指摘いただいたように、我が国企業の最大の課題は生産性向上であり、今後それに向けてあらゆる取組を行うとともに、成果を働く人に分配することで、働く国民の所得水準を持続的に向上させ、経済の好循環を実現いたします。
具体的には、第1に、2050年カーボンニュートラルに向けたグリーン成長戦略を盛り込みました。今後、革新的なイノベーションに取り組む民間企業に対し、国家プロジェクトとして新たな技術開発を支援することとし、予算上、税制上の具体的支援を早急に検討します。あわせて、グリーン分野について年限目標を明示した具体的な計画案を年内に策定します。
第2に、ポストコロナに向けた企業の改革の支援です。事業再編を進める企業への支援を、段階的に強化していきます。雇用の維持に取り組む一方で、新しい分野への労働移動を円滑化するため、いわゆるトライアル雇用の支援や在籍出向のルールの明確化などを進めます。企業がデジタル化に取り組むビジネスモデルを税制で後押しします。
第3に、中小企業の足腰を強くするための支援を強化します。中小企業の合併などの規模拡大について、税制面での支援を検討します。また、一定の補助金や金融支援について、中小企業だけでなく中堅企業へ成長途上にある企業を支援対象に追加する法改正を次期通常国会において検討します。更に、大企業と中小企業のパートナーシップを強化します。
今後、各省庁一体となって、この実行計画で提示された項目をできることから実行してまいります。引き続き、有識者の皆さんの活発な御議論、御指摘をよろしくお願い申し上げます。」