未来投資会議
平成31年3月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で第25回未来投資会議を開催しました。
会議では、全世代型社会保障における疾病・介護の予防・健康インセンティブについて議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日は全世代型社会保障改革の大きな柱である病気予防や介護予防についての保険者のインセンティブ強化について議論を行いました。これらの課題は約20年前に私が自由民主党の社会部会長に就任したときからの考えていた課題でありますが、20年来、私も執念深く取り組んでおりますが、今回は是非実現したいと考えております。
これまで公的保険は病気になった方に対する治療費、要介護になった方への介護サービス費を中心に支出を行ってきました。他方、人生100年時代を迎えて病気予防や介護予防の役割が増加しており、健康寿命の延伸、個人のQOLの向上、高齢者の活躍促進といった多面的な意義があります。
このためには個人の努力に加えて、地方自治体や健康保険組合といった保険者の予防への取組が重要です。具体的には、まず病気の予防について、国民健康保険における保険者努力支援制度の抜本的強化と配分のめりはりの強化です。この際、民間サービスの活用も大切です。これにより検診等の受診率の向上や、生活習慣病の重症化予防を図ります。
次に介護の予防については、介護インセンティブ交付金の抜本的な強化などを図ります。高齢者の集いの場の整備や高齢者の就労促進を図ります。
本年は全世代型社会保障元年であり、根本厚生労働大臣におかれては、茂木大臣、世耕経産大臣と協力して、今年の夏取りまとめる成長戦略の実行計画に向けて、病気・介護予防についての保険者のインセンティブ強化策の具体的な検討を進めていただきたいと思います。」