トランプ米国大統領との電話会談についての会見
平成30年6月12日、安倍総理は総理大臣公邸で会見を行いました。
総理は、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領との電話会談について次のように述べました。
「ただ今、日米首脳会談を行いました。そして米朝首脳会談について詳細な説明を頂きました。
まず、改めてトランプ大統領のリーダーシップと努力に対して、心から敬意を表したいと思います。
この会談において、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が朝鮮半島の完全な非核化について、米国に対して、トランプ大統領に対して、明確に約束をした。その意義は大きいと思います。
その歴史的な会談の成果の上に立って、国連安保理決議の完全な履行を求めていく。この日本、日米、日米韓の基本方針について改めて再確認することができたと思っています。
そして拉致問題についてでありますが、まず私から拉致問題について、米朝首脳会談においてトランプ大統領が取り上げていただいたことに対して、感謝申し上げました。
やり取りについては、今の段階では詳細について申し上げることはできませんが、私からトランプ大統領に伝えた、この問題についての私の考えについては、トランプ大統領から金正恩委員長に、明確に伝えていただいたということであります。
この問題については、トランプ大統領の強力な支援を頂きながら、日本が北朝鮮と直接向き合い、解決していかなければいけないと決意をしております。
明日、河野外務大臣が韓国を訪問し、明後日、ポンペオ長官からお話を伺い、日米、あるいは日米韓、日韓の外相会談を予定しております。
今後とも日米でしっかり協力しながら、日米韓で力を合わせ、そしてまた中国やロシア、国際社会と力を合わせながら、日本としても、北東アジアの平和と安定の向上のために、その役割と責任を果たしていく考えであります。」
「非核化の時期等については、まずは完全な非核化について、明確に北朝鮮がコミットしたということです。金正恩委員長がトランプ大統領に対して確約したということが、極めて重たいと思います。
そして、共同声明の中にあるように、迅速に進めていくということが書き込まれています。正に言葉どおり迅速に進めていかなければなりません。」