南北首脳会談についての会見
平成30年4月27日、安倍総理は総理大臣官邸で会見を行いました。
総理は、南北首脳会談について、次のように述べました。
「本日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が北朝鮮の非核化等について真剣に議論したことを、北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けた前向きな動きと歓迎します。
また今回の会談の実現に至るまでの韓国政府の努力を称賛したいと考えています。
今回の会談を受け、そして米朝首脳会談を通じ、北朝鮮が具体的な行動を取ることを強く期待しています。北朝鮮の今後の動向を注視してまいります。
また、具体的な中身については今後、文在寅大統領から直接電話でお話を伺うことになっておりまして、文在寅大統領の受け止めも含め詳しくお話を伺いたいと思っています。
いずれにせよ、拉致、核、ミサイルの包括的な解決に向け、そして米朝首脳会談に向け、日米韓で緊密に連携していきたいと思います。こうした問題の解決に向け、さらには中国やロシア、国際社会ともしっかりと連携していきたいと考えています。
今回の声明については、過去の声明もあります。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)委員長との間で発出された声明があります。そうした声明との比較、分析等も行いながら、我々、今後の対応、取組をよく考えていきたいと思います。
いずれにせよ、文在寅大統領、あるいはトランプ大統領とも緊密に連携を取り合っていきたいと考えています。」
また、記者からの、日本が蚊帳(かや)の外に置かれてしまうという懸念について問われたのに対し、次のように述べました。
「それは全くありません。先般もトランプ大統領と11時間以上にわたってゆっくりと話をし、完全に対応については、今後の取組、基本的な方針については一致しているところであります。
また、それを受けて文在寅大統領ともお話をし、日米で話したこと、基本的な方向について、文在寅大統領とも一致しているところであります。
こうした声明等については今までの経緯もよく見ていく必要もあるんだろうと、こう思うところであります。」