フランス、ブラジル及びパラグアイ訪問についての会見

更新日:令和6年5月1日 総理の演説・記者会見など

(OECD(経済協力開発機構)閣僚理事会において議長国として何を訴えるかについて、グローバルサウスの存在感が増す中での、パラグアイ及びブラジル訪問の狙い並びにそれぞれの国と今後連携を強化したい分野について)

 まずこれから、フランス、ブラジル、パラグアイ、3か国を訪問いたします。まず、今年は、日本のOECD加盟60周年の年です。議長国として、OECD閣僚理事会において基調講演等を行うことを予定しています。日本は、ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築し、そして強化する、こうした取組を主導していくことを訴えたいと思っています。あわせて、生成AI(人工知能)を始めとする国際的な課題についての議論も推進したいと思いますし、OECDのインド太平洋地域に対するアウトリーチ、これを強化することも推し進めていきたいと思っています。
 そして、OECDにおいて、今、申し上げたような取組を行うわけですが、フランスを訪問することになるわけでありますので、その際に、フランスにおいて、マクロン大統領、そしてアタル首相、こういった方々とも二国間関係、さらには国際的な課題について意見交換を行い、そして関係を強化する、これも行っていきたいと思っています。
 そして、次に南米ですが、ブラジル、パラグアイ、2か国を訪問いたします。ブラジルにおいては、ルーラ大統領と二国間関係、そして国際場裏における連携等も確認をしたいと思っていますが、あわせて、サンパウロにおいて、日本の総理大臣としては9年ぶりになりますが、中南米政策の政策スピーチ、これを行いたいと思っています。日本と中南米との今日までの道のり、そして未来に向けての道のり、この「道のり」というのをキーワードにしながら、久しぶりに日本の中南米政策スピーチを行う、これを予定しています。
 そして、パラグアイにおいては、ペーニャ大統領との間において、経済、宇宙、情報通信、さらには人的交流、こういった二国間関係と併せて、国際的な課題についても意見交換を行いたい、このように思っています。
 なお、この中南米2か国には、日本の経済界からCEO(最高経営責任者)クラスを含む50社、合わせて170名の経済ミッションが同行することになっています。現地の政府、あるいは経済関係者との交流を深めたいと思っています。
 そして、この2か国においては、やはり日系社会との連携を確認することも重要な課題であると思っています。若い世代を含めて、未来に向けて、現地の日系社会との連携を確認する、こうした機会にもしたいと思っています。

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